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平成17年3月22日更新
 食事療法は糖尿病治療の根幹です。2型糖尿病の7割の方は食事療法だけでコントロ−ルが可能といわれます。食事療法といっても、特別な食事というわけではありません。糖質、たんぱく質、脂肪の3大栄養素の一定量をとり、ビタミン、ミネラルなどもとることが、治療です。世間に多くのダイエットの方法がいわれていますが、糖尿病の食事療法そして食品交換表を利用することがベストだと思います。
 食事療法でむずかしさを感じるのは、食品を選ぶとき食品の持つ栄養素やカロリ−が各食品によって異なることです。その面倒な部分を分かりやすくしたのが食品交換表です。


糖尿病食事療法のための食品交換表』(第6版 日本糖尿病学会編・文光堂)900円
                       ENGLISH VERSION 1800Yen
                   CD-ROM版(第5版)2800円 
『糖尿病性腎症の食品交換表』(第2版 日本糖尿病学会編・文光堂) 1400円
   糖尿病性腎症の人のための食品交換表で表1、表3が変わっており(たんぱく質の制限のため)、またエネルギ−調整食品(指示されるエネルギ−量を確保するため)が新たに加わっています。

糖尿病の食事療法とは
 特別な食事をとるということではなく、過食を避け,偏食せずに,毎日規則正しい食事をすることが大切です。糖尿病は健康食。
 食事療法の原則
 1:太らずやせすぎず、適正な体重を保持し日常の生活に必要な量の食事をして、それ以上余分に食べないように。一日の食事の適正な量は年齢,性別、身長,体重、日々の生活活動量によって違います。
 2:健康を保つために必要な栄養素(炭水化物、蛋白質、脂肪、ビタミン、ミネラル)や食物繊維などが不足したり,偏ったりしない、いわゆる栄養のバランスのとれた食事を取ることが大切です。
 合併症の予防のために
 1:塩分を出来るだけへらす----高血圧の予防
 2:コレステロ−ルや飽和脂肪を多く含む食品を控えめにする。食物繊維を増やす(高脂血症の予防)

食品交換表を上手に使いましょう
 食品交換表では、私たちが日常食べている多くの食品を、主としてどんな栄養素が含まれているかによって、6つの食品グル−プにわけています。
      
食塩が多い食品:食品交換表第6版 P92〜P93      
コレステロ−ルが多い食品:食品交換表第6版 P94〜P95    
食物繊維を多く含む食品:食品交換表第6版 P96〜P99 

                 食品分類表

糖尿病食事療法のための食品交換表(第6版)』を用いてください。
第6版では ごはん1単位の重量が55gから50gに変更されています。
 食品の分類 食品 の 種類 1単位(80キロカロリ−あたりの)栄養素の平均含有量
炭水化物 蛋白質 脂肪
主に炭水化物を含む食品
表1 穀物,芋,糖質の多い野菜と種実、豆(大豆を除く) 18 2 0
表2 くだもの 20 0 0
主にたんぱく質を含む食品
表3 魚介、肉、卵、チ−ズ、大豆とその製品 0 9 5
表4 牛乳と乳製品(チ−ズを除く) 6 4 5
主に脂肪を含む食品
表5 油脂、多脂性食品 0 0 9
主にビタミン、ミネラルを含む食品
表6 野菜(糖質の多い一部の野菜を除く),海草、きのこ、蒟蒻 13 5 1
                             
食事療法の進め方交換表を使ってやってみましょう。
@:適正なエネルギ−量をきめる
性、年齢、肥満度、身体活動量、血糖値、合併症の有無などを考慮してエネルギ−摂取量を決めます。通常、男性 1,400〜1,800kcal  女性 1,200〜1,600kcal
 まず、
 1)標準体重を求めましょう!!
     標準体重(kg)= 身長(m)×身長(m)×22
    (例) 157cm、60kgの人    1.57×1.57×22=54.2kg  
        BMI=60/(1.57)×(1.57)=24.4
 2)身体活動度は次の表で。
 
身 体 活 動 度 1日の消費エネルギ-/標準体重(kg)
軽労作(デスクワ−クが主な人、主婦) 25〜30
普通の労作(立仕事が多い職業) 30〜35
重い労作(力仕事の多い職業) 35〜
     

 3)エネルギ−摂取量標準体重×身体活動量
 (例) 女性、40歳、身長157cm、体重60kg 仕事は普通の労作
  1.57×1.57×22×30=1,626 kcal 1,626kcalは約20単位とみなしてください。BMI:BodyMassIndex 20〜24。 25以上肥満

A:栄養のバランスを考える
 上の計算で摂取エネルギ-量が決まりました。
 つぎに、各栄養素のバランス配分です。次の基本的なモデル表を利用しましょう。
献立の立て方について

各食事の主食を表1から選び、それにあわせて主菜となる表3,副菜となる表6を組み合わせると食事の大体の骨組みが出来上がろます。表2のくだものは炭水化物が多く血糖値が上昇しやすいので、各食事にわける。表4は3食に配分するか間食としてとるようにする。各表について少し細かくなりますが注意することを記載してみます。日本糖尿病学会の糖尿病食事指導の手引きを参考にします。非常にややこしいかもしれませんが。
表1:穀物・いも、炭水化物の多い野菜と種実、豆(大豆を除く)   表1 表2:くだもの 表2
表3:魚・貝・いか等・魚介干物等・魚介缶詰・肉と加工品・卵、ト−ズ・対図とその製品 表3 表4:牛乳と乳製品 表4
表5:油脂、脂質を多く含む製品 表5 表6:野菜、海草、きのこ、こんにゃく 表6
1日15単位(1200キロカロリ−)の場合 1日18単位(1,400キロカロリ−)の場合  
食品交換表 表1 表2 表3 表4 表5 表6 調味料
1日の指示単位 7 1 3 1.5 1 1 0.5
朝食の単位 2 1 1 1.5 1 0.3 0.5
昼食の単位 2.5 1 0.3
夕食の単位 2.5 1 0.4
間食
食品交換表 表1 表2 表3 表4 表5 表6 調味料
1日の指示単位 9 1 4 1.5 1 1 0.5
朝食の単位 3 1 1 1.5 1 0.3 0.5
昼食の単位 3 1 0.3
夕食の単位 3 2 0.4
間食
1日20単位(1,600キロカロリ−の場合 1日23単位(1,800キロカロリ−)の場合
食品交換表 表1 表2 表3 表4 表5 表6 調味料
1日の指示単位 11 1 4 1.5 1 1 0.5
朝食の単位 3 1 1 1.5 1 0.3 0.5
昼食の単位 4 1 0.3
夕食の単位 4 2 0.4
間  食
食品交換表 表1 表2 表3 表4 表5 表6 調味料
1日の指示単位 12 1 5 1.5 2 1 0.5
朝食の単位 4 1 1 1.5 2 0.3 0.5
昼食の単位 4 2 0.3
夕食の単位 4 2 0.4
間  食
B 交換のル−ルとチェック
 
同じ表の食品同士を自由に交換し、献立を変えてみましょう。調味料やアルコ−ル、お菓子などの嗜好品はカロリ−が高く、コントロ−ルを乱す原因になりますので、十分に医師の指示に従ってください。
 時々、ご自分の食事を(1日分を)紙に書き出して計算してはいかがでしょうか。外食のチェックに役立ちます
。 
C その他の注意
 1)食事は朝、昼、夕にほぼ同じカロリ−をとるようにしましょう。
 2)肥満、高血圧、高脂血症、高尿酸血症などを合併している場合、極力酒は控えましょう。
 3)砂糖は出来るだけ少量に。
 4)高血圧、腎臓病を合併している人は食塩の制限を。1日7gくらい。減塩の工夫。糖尿病性腎症や腎臓病のある人は特に医師に意見をお求め ください(食塩、たんぱく質、ミネラルなど)。
 5)お酒について:
   医師の指示によりますが、高血圧、高脂血症などの無い人は・・・・日本酒は銚子1本、ウイスキ−はシングル2杯まで、ビ−ルは中ビン1本(350ml)くらいまでに。
 6)甘いお菓子やジュ−ス:
   一度きっぱりとやめましょう。まず、3週間我慢しましょう。
 7)どか食い、まとめ食いはやめましょう
   3食きちんと食事は抜かずにとることが大切です。
   エネルギ−が低く、消化吸収されにくい野菜や、海草などを先にとり、ご飯は一口食べたら10回以上噛む・料理は大皿でなく数枚の子皿に。
 8)残業で帰宅が遅いとき: 
   夕方に軽く食べておく。

D 外食料理について:
 外食料理は一般に表1と表5の食品が多く、表6の野菜が少ない。
 表1の食品は指示単位にあわせて残しましょう。
 油を多く使った料理は少量に。
 野菜は一品料理をとるか、その日の家庭の食事で補いましょう。
 和風の定食など、出来るだけ表1、表3、表6の食品のバランスが良いものを選びましょう。      
 カレ−ライスなどのごはん物・・・7〜9単位。親子丼など丼物・・・7〜9単位。
 うどん、そば類・・・4〜6単位。 中華めん料理・・・5〜8単位。スパゲッティ・・・7〜9単位
        

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