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小児糖尿病には18歳未満発症の1型・2型糖尿病の両方の子どもが含まれます。今回は,生涯に亘り生きていくためにインスリン注射が必要な1型糖尿病の子どもたちのキャンプ支援について述べます。日本では1型糖尿病は糖尿病全体の5%に過ぎませんが,18歳未満の子どもでは約85%が1型糖尿病です。日本の1型糖尿病の子どもは約5,000人であり,毎年約300人が新たに発症しているといわれています。

日本の小児糖尿病サマーキャンプは,1963年に丸山博先生が8人の糖尿病の子どもと共に房総勝山で行ったのが最初です。小児糖尿病サマーキャンプは昨年40周年を向かえ,現在では全国46ヵ所で行われています。千葉大学看護学部の小児看護では,サマーキャンプには1983年から,ファミリーキャンプには1991年の開始時から参加しています。私は,両方のキャンプ合わせて20回以上参加しており,医療スタッフや生活スタッフ,栄養スタッフと連携を取りながら,両キャンプの看護スタッフの募集や教育,運営等を行っています。

小学生から高校生の子どものみを対象としたキャンプです。3年前までは,東京つぼみの会と共に福島の霊山で行っていました。現在はキャンプを卒業したOB・OGが主体となり,糖尿病の子どもの親の会である「千葉つぼみの会」や日本船舶振興会などからの支援を得て,県内の公共施設を利用し3泊4日で実施しています。参加者は約30人,スタッフは,医師,看護師,栄養士,薬剤師に加え,看護学部・教育学部養護教諭養成課程・薬学部の学部学生や大学院生,その他のボランティアで構成されます。
キャンプでは,注射や血糖測定などの技術や低血糖の自覚と対処方法の習得などの教育を,海水浴やゲームなどと織り交ぜて実施しています。看護師は,糖尿病教育に関わると共にキャンプ中の健康管理や安全管理を行いながら子どもたちと交流しています。キャンプで行う看護の授業の時間には,ゲーム形式の授業を取り入れ,学部学生や大学院生と毎年新しいものを考案しています(写真)。毎年,子どもたちの成長が感じられる場面に出会うことがキャンプの楽しみでもあります。

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サマーキャンプの様子
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年少児あるいは発症間もない子どもとその家族が対象です。参加者は20〜30家族,90人ほどであり,スタッフを加えると130人あまりになります。「千葉つぼみの会」会員に加え,最近ではインターネットで情報を得た県外の参加者が増えています。運営主体は「千葉つぼみの会」で,医師・看護師・薬剤師・栄養士・学生ボランティアなどが支えています。
県内の公共施設を利用して,家族全員が参加できるように土日をはさむ2泊3日で実施しています。キャンプでは親を対象とした医師や看護師,栄養士,薬剤師からの講義や,親からの質疑,話し合いに多くの時間をとっています。その間,子どもたちはスタッフと共に散歩や球技,ゲームなどをして過ごします。
また,親子が一緒に行う磯遊びなども行います。参加者は,日々の家事から離れて,家族同士が話し合ったり他の家族の様子を見ることで,様々なことを感じているようです。
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ファミリーキャンプの様子
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キャンプを運営していくためには,経済的支援やスタッフの確保など難しい問題もたくさんあります。それでも,キャンプを続けたいという熱意のある人たちが知恵を出し合って続けています。今は困難があっても,とにかくキャンプを続けることが大切ではないかと考えています。キャンプが開催され,そこに参加する子どもや家族がいれば,参加者は自分たちで多くのことを学んでいく力があると感じます。今後も,看護師という立場でキャンプを支えていきたいと考えています。

「皆さん色々な悩みを抱えていますが,お話を聞いて色々な事を相談しますと熱心に聴いていただき,考えて答えてくれて,日常周りに同じ病気の子がいなく,家で一人で悩み自分だけがしっかりしなくてはと力が入りすぎて疲れていた気持ちが楽になりとてもよかったです。」
サマーキャンプ・ファミリーキャンプについては
【千葉つぼみの会】
URL http://www.d1.dion.ne.jp/~tubomi/
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