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病気の解説

小児の糖尿病について

 1. はじめに
今日ではそれほど疑問に思う方はおりませんが、以前は小児にも糖尿病があるということが知られていませんでした。
小児期に発症する糖尿病も、成人と同じようにさまざまな原因と病態があります。
今回は小児に多い一型糖尿病、および最近増加傾向にある二型糖尿病についてお話したいと思います。
 2. 病気の種類、症状、治療など
一型糖尿病は膵β細胞が破壊されないためにインスリンの絶対的不足が原因となっている場合であり、症状は、やせ、口渇、多飲、多尿で気づかれることが多いですが、意識障害を来して、ケトアシドーシスと呼ばれる重い症状で発見されることあります。

一型糖尿病の治療の基本はインスリン注射による血糖のコントロールで、一日3〜4回の注射を毎日行います。
インスリンの種類は速攻型、中間型、混合製型、超速攻型、最近では持効型などもありこれらを組み合わせて使用します。
それから血糖測定も1日3〜4回必要です。これらは乳幼児期発症の場合にはお子さんが自分ではできないため家族にとっても非常な努力がいります。

その他食事と運動の問題、低血糖、高血糖の時の処置、学校へ行くようになると学校での注射、体育の時間、修学旅行など各種行事への参加中の症状の変化への対応などさまざまな問題があります。
また合併症予防として、眼や腎機能の定期的検査を行います。

小学校へ入ると、注射、血糖測定を自分でやること、すなわち自己注射、自己血糖測定の練習をしてもらい、自分の病気は自分でコントロールできるような方向へ進めます。

二型糖尿病は、発飲、病態が単純ではなく、いろいろな原因でのインスリン抵抗性が特徴です。
小児の二型糖尿病では、糖尿病の家族歴が見られることも多く、肥満を示すことも多いです。
年齢も一型より高く、自覚症状にとぼしく学校検尿での発見が多いのも二型の特徴です。
二型糖尿病の治療の基本は食事と運動ですが、栄養バランス、量、時間などが不規則になりやすい年齢でもあり、時に応じての栄養指導が必要です。

また成長期であるため、過度のカロリーを制限すれば成長障害や、心理的発達障害をおこすことがあるため注意が必要です。
運動はなるべく多く行うように指導しますが、食事と運動がうまくいき肥満の改善に向かう時は血糖コントロールも良好になりますが、肥満の改善が困難な時は血糖降下剤の内服を行い、その後はインスリン注射になる場合もあります。
当科での小児糖尿病の患児は現在、一型が小学4年から中学3年生まで8名、体重減少と多飲、多尿で見つかった例が多かったです。
二型は小学6年生から高校2年生まで発見された場合が多く、その中で2名は母が糖尿でした。
 3、小児糖尿病サマーキャンプについて
同じ病気を持つ子ども達がいっしょにキャンプを通じて友達をつくり、新しい知識を身につけ「いろいろな経験をして自主性、協調性を養い将来に生かしていく」という目的で、各都道府県単位で毎年小児糖尿病サマーキャンプが行われています。
青森県では一型糖尿病の小中学生を対象とし、2泊3日の日程で毎年7月末に行っています。 

患児のほか医師、看護師、栄養士および弘前大学、県立保健大学からもスタッフとして、その他ボランティアとして参加してくださる方もおり、県内各地の施設を利用して行います。
内容は、参加者や父母との交流会、糖尿病教室、自己注射と自己血糖のチェック、運動を取り入れた各種レクリエーション、キャンプファイア、野外炊飯、花火大会などのスケジュールがあります。
なお今年(平成16年)は7月23日から3日間「星と森のロマントピアそうま」で行われました。

(小児科)



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