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糖尿病Q&A


糖尿病はどのような病気?
血液中の血糖値(ブドウ糖)が高くなる病気です。糖尿病になると、インスリンといわれるホルモンが異常をきたし、糖分(炭水化物)を正常に利用できなくなります。インスリンは膵臓で作りだされて血糖を正常範囲に保つ役割をしますが、インスリンの分泌量や作用不足により、血糖が高くなってしまうのです。

健康な人の血糖値は、食事前の空腹時で70-110mg/dl 、食後の最も高いとき160mg/dl くらいになります。大体この範囲の中で変動していますが、血糖値の高い人では、一般的に食事前の空腹時に、130mg/dl 、食後なら、200mg/dl くらいになることがあります。重症の患者ですと、空腹時でも、200mg/dl、食後になると、300mg/dlを超える人もいます。

糖尿病の一般的な指標
空腹時血糖値(mg/dl) HbA1c(%)
正常域 110未満 5.8未満
境界域 110以上126未満 5.8以上6.5未満
糖尿病域 126以上 6.5以上


血糖とはなんですか?
身体が活動するための必要不可欠なエネルギー源です。人は食事をして、食物の中に含まれている糖質(炭水化物)を摂り入れます。腸管からの吸収後、それがブドウ糖として血液中に放出され、このブドウ糖がインスリンによってエネルギーに変えられ体内の各細胞に行き渡るのです。ここでブドウ糖がうまく処理されないと、糖は出口を失って血液中に過剰にたまります。これを高血糖状態といいます。
糖分の摂り過ぎは体にとって大変危険です。血液内のブドウ糖の濃度の事を血糖値といいますが、食事をすると当然血糖値は上がります。空腹時の血糖値、食後の血糖値の値が糖尿病の診断の基準となります。


インスリンとはなんですか?
主な臓器(肝臓、筋肉、脂肪など)がブドウ糖を取り込むのに必要なホルモンです。血糖値が高くなると、インスリンが膵臓から血液中に分泌され血糖値は下がります。膵臓にはランゲルハンス島という細胞の集まりがあり、いろいろなホルモンが分泌されます。インスリンは、B細胞といわれる細胞から分泌される血糖値を下げるホルモンです。具体的にインスリンは、食事で摂取されたブドウ糖をエネルギーとして利用する時、そしてこれを肝臓にグリコーゲンとして貯蔵する際に必要不可欠なものです。


1型糖尿病とはなんですか?
膵臓からのインスリン分泌能力が著しく低下して発症するケースです。糖尿病者の5%足らずです。
このタイプは、インスリンが全くない、あるいはほとんどなく、インスリンの絶対量が足りないために血中の糖分が過剰に蓄積し糖尿病に至るものです。1型糖尿病の場合は、インスリンを分泌できないので、必要なインスリン量を計算し、インスリンを毎日注射し補給することが必要です。


2型糖尿病とはなんですか?
糖尿病者の大多数を占めるタイプです。人は膵臓でインスリンを作りますが、分泌量が十分でない(インスリン分泌不全)か、分泌されたインスリンが十分作用しない(インスリン抵抗性)ことで、高血糖をきたす糖尿病が2型糖尿病です。2型糖尿病は以前「インスリン非依存型糖尿病」とも呼ばれていました。2型の糖尿病の場合はまず適切な食事指導と運動、薬の内服やインスリンで治療します。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、国民の90%以上はこのタイプです。
1型糖尿病とは違って、インスリン自体は作られているものの、出方が悪かったり、分泌されているものの、元気がなくその働きが悪かったりして、うまくブドウ糖をエネルギーに変換してくれない現象が起こるといわれています。
また、2型糖尿病は、遺伝との関わりが強く、遺伝的な要因を持つ人が、肥満や運動不足、過剰なストレスなどによって、発症してしまうことが多くあります。もちろん、遺伝的要素がない場合でも毎日の食生活や生活習慣によって発症する場合もあります。

 
糖尿病の本当の怖さは?
糖尿病は自覚症状があまりないために、気が付いたらかなり進行していることがよくあります。代表的な症状は次のようなものです。

  のどがよく渇く
  トイレに行く回数が多くなった
  甘いものがむしょうに欲しくなる
  強い疲労感、倦怠感がある
  欲があるのに、痩せていく

上のような症状が出ているなら、それはすでに病状が進行していると考えられますので、合併症の心配も出てきます。


糖尿病の合併症は?
気づかないあいだに進行していて、自覚症状が出た段階では症状はかなり悪化しています。網膜症、神経障害、腎症が三大合併症と呼ばれています。

糖尿病性網膜症
これは、糖尿病によって最終的に失明に至るかもしれない重大な病気の一つです。これも血管と関係がありますが、網膜上には、網膜に酸素や栄養分を運んでいる無数の毛細血管があります。高血糖状態が続くと、この血管が傷み、出血や血液が詰まるなどして、白斑が現れたりします。次第に視力が低下し、最終的には失明に至る場合があります。成人で中途失明の原因トップという報告もあります。

糖尿病性神経障害
末梢神経の障害では、足先のしびれ感や痛み、冷感・ほてり感、皮膚を虫がはっているような感じなどの知覚異常が現れます。怪我をしたり、火傷をしても気付くのが遅れてしまい化膿して壊疽(えそ)を起こしてしまう重大な合併症を招くこともあります。自律神経の障害では、発汗異常、便秘・下痢、膀胱障害などがあります。

糖尿病性腎症
これは、糖尿病によって腎臓の機能が低下、あるいは全く機能しなくなる腎不全などを引き起こす場合です。腎臓は、老廃物を体外に排出する上で必要な機能を果していますが、その機能が低下すると、老廃物や身体にとって毒となるものが体内に残ることになりますので、身体に甚大な被害が当然及びます。
高血糖状態が続くと血管に重大な被害を与え、特に細い血管に大きな悪影響を与えます。腎臓の毛細血管がやられてしまうと、腎臓の老廃物を体外に排出する機能が低下します。さらに、腎不全になり人工透析治療が必要になる場合もあります。 


糖尿療法の基本は?
血糖値を低くコントロールする事です。

食習慣の適性化、運動習慣の改善、薬物療法の3つの大きな柱があります。
これらを継続することにより、合併症をさけインスリンの働きやすい体質を作ることができます。
食習慣の適性化 ・・・ 適性体重を維持、過食を避けバランスの良い食事を
運動習慣の改善 ・・・ 中程度の運動の持続が糖代謝に好影響を与えます。
薬物療法 ・・・ 食事、運動で改善が不十分なときに併用します。


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