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糖尿病と食生活

【食事の考え方】
正しい食事の考え方 / GI値について / 食後血糖値の管理
 食後血糖値の管理について
食後の血糖値の管理が重要であることはこれまでにも述べてきましたが、ここでは日常的な食生活の中でどのように実践していけば良いのか、コントロールのモデルケースを取り上げながら理解していただきたいと思います。ここでのポイントはやはり炭水化物、そしてインスリンを打つタイミングと量です。
 基準は一膳のごはんをベースにした食事
一膳のごはんをベースにした食事を基準にして、食後の血糖を自己血糖測定で観察します。測るのは食べ始めからおおよそ一時間半にします。例えば230まで上がったとすると、最初はインスリンの補給を4単位からスタートします。4でまったく効き目がなければ次は6にしてみます。おかずの中に含まれる炭水化物の量をいつも意識していてください。とくに白いごはんとパン、中でもフランスパン、食パンはとても血糖が上がりやすいので要注意です。

食後の血糖は高くても150くらいにしておきたいのですが、血糖のコントロールに慣れるまでは180くらいになっても、あるいは時々なら200を超えてもあせる必要はありません。とはいえ、早くコントロールのコツをマスターしていただくために、血糖値を押し上げる食べ物についての要点を知っておく必要があります。

 血糖値の上がりやすい食事
糖尿病の患者さんにとって一番血糖に影響するのは炭水化物だというお話はすでにしました。具体的な食べ物として、それでは何に気をつければいいのか、どうコントロールしたらいいのか、について考えてみましょう。ごはんもの、麺類、特にうどんが要注意です。
一番血糖を上げる力が強いのは天丼です。てんぷらの量、ころもの厚さにもよりますがご飯一膳の三倍強のインスリンが必要になるでしょう。てんぷらうどんになると天ぷらの量にもよりますが、お汁をすべて飲んだとして、やはりかなりの量のインスリンが必要です。大盛りになるとその約一・五倍のインスリンが必要と思ってください。ただし、痩せている人はその限りではありません。その人個人についていえばインスリンの必要量は体重とよく相関します。
カツ丼となるとご飯の量にもよりますがやはりカツのころもが厚いと天丼とお同じような注意が必要です。薄ければ少なくてすみます。肉そのものや脂身の量は関係ありません。ごはんがたっぷりのメニューはまだまだあります。カレーの場合、ご飯の量だけでなくジャガイモの有無、カレー・ルーに小麦粉が含まれているかいないかがポイントになります。さらさらのカレーは比較的上がりにくいようです。写真の例ではご飯が二膳分、そしてじゃがいもが入っていますしカレーもとろみがかなりありそうですからごはん一膳の時の二倍半は必要でしょう。
パンといえば、フランスパンのGI値が一番高いようですが、低いといわれているクロワッサンの場合、たしかに同じグラム数であれば、多少インスリンの必要量は少なくてすむようです。糖分の多いジャムなどをつけるときは少し多めにインスリンを。バターは関係ありません。サンドイッイも白い食パンを使っているものはGI値が高くなります。
できれば、パンだけを食べるとき、ベイスンのようなお薬を飲んでおくとインスリンの必要量を減らせます。家で食べる時はサラダを先に少し食べるとか、飲み物にダイエットファイバーを加えておくなりすれば同様の効果、つまりみかけ上のGI値を低くすることが可能です。炭水化物を単独で食べるときには有効な手立てです。とんかつをご飯と一緒に食べる時は、キャベツを先に、やや大目に食べておく、というのも手ですね。
パスタはGI値がやや低いので、うどんに比べインスリンの量は少なくてすみます。ミートソースやクリーム系のものはオリーブオイルにガーリックといったシンプルなものにくらべ、やや大目のインスリンが必要です。そばはつなぎで使用される小麦粉の量しだい。ひやむぎや、素麺もうどんに準じたものと考えてください。

食品交換表を参考にして、現実の食べ物を実際に食べながら血糖値を観察し、自分にはどれだけのインスリンがあればよいのかを覚えていきます。体重が増えていくようであれば、やはり食べすぎということになります。

 
CONTENTS
 
   
 
糖尿病の基礎知識
糖尿病とは何か?
病気の入り口
 
   
 
糖尿病治療の問題点
間違った認識
よくある治療の失敗
 
 
糖尿病と食生活
食事の考え方
肥満とダイエット
 
   
     
 
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