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今月のテーマ
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低カロリーのコツと糖尿病の食事療法について
今や糖尿病は現代の国民病になりつつあり、その罹患者数は600万人を超え、潜在的には1200万人になるともいわれております。糖尿病自体は決して怖い病気ではありませんが、病気が悪化するに従い腎臓や網膜、神経系などに障害を引き起こす事があります。U型糖尿病の治療におきましては、まず第1に食生活の改善が必要となります。しかし、その食事療法は極端に特別なものではなく、バランスのとれた自分にあった適切な食事であると言われております。そこで改めて糖尿病の食事療法を見直し、ご家族に罹患者のおられる方、高齢者の方にも簡単に実践できる糖尿病の食事療法についてご指導いただきました。
今月の栄養士さん
今月の栄養士さん
今月の栄養士さん
医療法人社団一心会
初富保健病院
管理栄養士
島村 祥子 先生
レシピ写真
レシピ写真
かぶのそぼろ煮
インタビューへ⇒ レシピへ⇒
取材者のコメント
高齢社会となった日本は、加齢に伴う疾患や障害、そして核家族化による一人暮しの高齢者などの生活を取巻く環境が問題視されています。介護保険法が施行され数年が経過いたしましたが、まだまだ十分に整備されているとはいえません。島村先生は、これら高齢者を取巻く環境について特に問題視されており、高齢者とそのご家族に対する食生活の改善を手掛けられております。
糖尿病は食生活の改善が必要となります。そして、本人だけではなくご家族をはじめ、まわりの人の協力があってはじめて「おいしく」「楽しい」食生活(食事療法)が続けられるのではないかということを改めて実感させていただきました。

バックナンバー
第1回 食物繊維
第2回 検査値から分かる食生活
第3回 Glysemic Index(グリセミックインデックス)について
第4回 減塩の工夫

第5回

低カロリーのコツと糖尿病の食事療法について
第6回 上手なお酒の飲み方
第7回 食事療法を長く続けるコツ
第8回 糖尿病に間食(お菓子・嗜好飲料)がなぜいけないのか?
第9回 糖尿病と高脂血症の関係
第10回 アトピーの食事療法
第11回 働く男性の食事
第12回 働く女性の食事

栄養士さんnインタビュー

インタビュー1
テーマについて

糖尿病を予防する為には、普段からどのような食生活を心掛ける必要がありますか
お金さえあれば好きなものを好きなときに好きなだけ食べられる世の中。一方では生活が便利になり、体を動かすことが少なくなりました。本能のままに食べていると糖尿病だけでなく、いわゆる生活習慣病を引き起こします。「頭で食べる」事が必要です。それには食生活に対する正しい知識を持つことが大事ですが、健康に関する情報が山ほどあって何が本当なのか、何を信じたら良いのか、本当に困るところですね。
1日30品目の食品を食べるとバランスのとれた食生活ができるといわれています。いろいろな食品を組み合わせることにより、いろいろな栄養素が過不足なく摂れるという事です。でも、おなかいっぱいに食べたのでは意味がありません。昔の人はうまいことを言いました。"腹八分目"です。

糖尿病の食事療法を行なう際、おいしく楽しく長続きするための秘訣と調理の工夫などについて伺いたいのですが?
糖尿病食というのは特別な食事ではありません。バランスのとれた健康食で家族の誰が食べても良い食事なので、家族と同じメニューでかまいません。また食べてはいけない食物はありません。ただ食べる量が問題で、決められた枠を守って食べましょう。それには大きなお皿に一つ盛りにして好きなだけとって食べる事は止めて、自分のお皿に決めた量だけ盛って食べ過ぎないように注意しましょう。また食事はおいしく、楽しくないと長続きしません。おいしい食事を作るには、
1. 新鮮な食材、旬の食材を利用しましょう。
2. おだしをきちんと取りましょう。おいしいおだしで作ると薄味でもおいしく食べられます。
3. 香辛料や香りの野菜(生姜、ニンニク、シソ、柚子、三つ葉等)を上手に使いましょう。
4. エネルギーの制限があるので海藻やキノコ、コンニャクを利用した低カロリーの料理を一品増してボリューム感を持たせましょう。
5. 見た目の工夫や季節の演出をしてみましょう。
6. 家族と一緒の食卓をかこみましょう。
※高齢の方で、独居、あるいは老夫婦2人暮らしで料理が大変だとか、買い物になかなかいけないとか、人に頼むとかで、主食にかたより、たんぱく源や野菜が不足しがちな例を良く見かけます。その場合、冷凍の野菜や魚、調理済レトルト系のものの利用をお奨めしています。

どうしても外食などが多い生活を営んでいる方の場合、どのような点に気をつければいいですか、また秘訣などありましたら教えて欲しいのですが
外食というとどうしても好きなものに偏りがちです。
また外食メニューは主食に偏ったり、油が多かったり、野菜が少なかったり、味が濃かったり、問題点がたくさんあります。
基本的には、自分が食べて良い量の目安を知る事が大切です。それには秤にかけて量を覚える事が第一歩です。手軽に持ち運びできる秤がありますので、それを利用されるのも良い事です。
最近では、ご飯の量を調節してくれたり、カロリー表示をしている店があるので、そういう所を利用されるのも良いでしょう。
メニューは一品物でなく、主食、主菜、副菜、汁物とそろった定食物が良いですね。
肉や魚を選ぶときは脂の少ない物、例えばサーロインとヒレとあった時はヒレを選んだ方が良いです。
揚げ物やサラダでは油の多いドレッシングを使ってあるものは避けた方が無難です。

飲酒についてお伺いします。どの程度なら問題ないといえるのでしょうか
原則的には主治医の許可が必要です。症状によっては許可の出る場合もあります。主治医と良く相談してください。許可が出る場合でも1日2単位*迄で禁酒日を作るのが原則です。お酒は糖尿病にとっては悪影響の方が大きいので問題ないとはいえません。

その他、食事療法について誤解を招きやすい、または陥りやすい間違いなど何かありましたら是非ご指導願います。

○ お菓子を食べたいから主食を食べない→  お菓子は砂糖分が多く、食後高血糖を起こしやすく、コントロールをみだしがちです。たまには1単位*くらいで楽しむ程度にして主食はきちんと食べましょう。
○ 食後高血糖を抑える働きのある特定保健用食品を利用しているのでたくさん食べても大丈夫?
→  吸収が遅いだけで食べた量は吸収されます。
指示エネルギー量は守りましょう。
○ アルコールを飲んだから主食は食べない → アルコールはエネルギーだけで、主食の代わりになりません。主食はきちんと食べましょう。飲酒については主治医と相談しましょう。
*単位・・・ 日本糖尿病学会編集の「糖尿病食事療法のための食品交換表」で使用される、まさしく単位であり、1単位=80kcal。
食品交換表では主要な食品を表1=穀類・いも類、表2=くだもの、表3=魚介・肉・大豆、表4=牛乳・乳製品、表5=油脂、表6=野菜・きのこ・海藻 のように表1〜表6まで分類しており、1単位(=80kcal)がそれぞれの食品の何gに相当するのかを数値で示している。

インタビュー2
提供いただいたレシピについて(工夫した点・特徴・調理のポイント)など。  
『かぶのそぼろ煮』  レシピへ⇒
糖尿病を患った高齢者や咀嚼嚥下不良の方でも、おいしく召し上がる事ができるように工夫されています。
アンにはトロミをつけ、加熱により固くなりがちな挽肉は二度挽きにして柔らかくしております。
また甘味にはラカントSを使用する事でエネルギーを少しさげております。

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