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5−4 糖尿病食事療法のための食品交換表(日本糖尿病学会編)利用のすすめ

 糖尿病の人が食べてはいけない食品はほとんどありません。毎日いろいろな食品を適正な量で、バランス良く食べるためには、『食品交換表』を利用すると便利です
 「食品交換表」は1965年(昭和40年)に初版が発行され、糖尿病患者さんはもとより、その家族などが、糖尿病治療食の原則を容易に理解するのに役立つように作られています。
食品交換表では、いろいろな食品を栄養素が似ている食品ごとに、「表1」から「表6」までの6つのグループと「調味料」に分け、80kcalに相当する食品の重量(g)を1単位とし、各食品の1単位の重量がグループごとに示されています。それぞれの表から食べる単位を決めることにより、決まったエネルギーに合った食事をバランス良く食べることが出来ます。

あなたの指示単位は

主治医から指示された1日の総エネルギーは、「食品交換表」では「単位」に変えて、表します。1日の指示単位の配分は糖尿病の病状や合併症などによって異なるので、患者の年齢や食習慣、し好なども考慮して決めます。

指示エネルギー・指示単位の配分例

指示単位 =指示エネルギー ÷80kcal =○○単位
(単位) (kcal)

同じ表に含まれる食品は1単位あたりのエネルギー量と栄養素がほぼ等しいので、
同じ表にある食品どうしなら単位数を合わせて、交換して食べられます

指示
エネルギ−
kcal
単位数 各表への配分例
表1 表2 表3 表4 表5 表6 調味料
穀類
いも

くり
果物



肉類
魚介類

大豆
牛乳
乳製品


油脂

多脂性
食品
野菜
海藻
きのこ
コンニャク
砂糖
味噌
みりん

1200 15 1.5 0.5
1400 18 10 1.5 0.5
1600 20 11 1.5 0.5
1800 23 12 1.5 0.5

たとえば、身長150cmの高齢者で、静かな生活の場合
   標準体重は(1.5m×1.5m)×22=49.5kg
1日の指示エネルギーは標準体重49.5(kg)×25kcal=1200kcalとなります
そこで、1200kcalでの食品のとり方を簡単にやってみますと、次のようになります。


            ─1200キロカロリー(15単位)─

a) 表1から1日6単位 たとえば朝 食パン(6枚切り1枚)

b) 表2から1日1単位→例えばバナナ1本

c) 表3から1日3単位

  例えば

  (表3)     1個

  白身魚(表3)  40〜50g

  赤身肉(表3)  30g

  豆腐(表3)   1/4丁

d) 表4から1日1.5単位牛乳(表4)180ml(コップ1杯)

e)油類(表5)調味料も極力ひかえる

f) 表6の野菜は低カロリーですからたっぷりと
  きのこ
海藻こんにゃく(表6)は特に低カロリーです。

 これらの食品を朝・昼・夕食に振り分け、表1、表3、表6は必ず毎食とるようにし、表5、調味料は1日で振り分けてとる。食べ方も大切です

そして、食べ方も大事
1. ゆっくりと、味わいながら良くかんで、荒がみ、早食いは大食のもと。(インスリンが作用するのがまに合いません)
2. 主食は決まった量きちんと食べて。おかずの食べすぎには注意しましょう。
3. 菓子類、し好品は要注意。ほどほどに。
4. 油物は極力ひかえめに、調味料は天然だしで。エネルギーひかえめ、塩分ひかえめ。
5. 野菜類は、毎食たっぷり食べましょう

糖尿病食は健康食

 糖尿病の食事療法は、糖尿病治療の良し悪しを左右する欠かすことのできない治療で、薬物療法にも勝るとも劣らない最高の特効薬であるともいえます。また、治療食であると同時に、健康で長生きするための食生活の原則をそなえた健康食であるともいえます。
 糖尿病の食事療法を続けることにより、半数ぐらいの方は食事療法だけで血糖コントロールが良好となり、なかには、糖尿病から「境界型糖尿病」、時には「正常型」にさえなる人もおられます。
 現代はグルメブームに飽食の時代、テレビのチャンネルを回せば、グルメ番組のない日はありません。一方では、健康食やダイエット食などの情報がはんらんしており、間違った知識も得やすく、安易に民間療法に頼ったりされる人もおられますが、糖尿病の食事療法は最高の特効薬であり健康食です。俗説や民間療法に惑わされないで、気長に続けられることが大切です。


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