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 食事療法は、血糖値を正常に近づけ、合併症の予防と進行を抑える最も基本的な糖尿病治療法。自分にとって適正なエネルギーを各栄養素からバランス良く、規則正しい時間に取ることが最も大切になる。

●回数分けて

 糖尿病の食事療法では、患者の体格、太り具合などを考慮して、治療に適正な体重を保つには1日何キロカロリー取ったらいいかを主治医が決める。人によって違ってくるが、ほぼ1,200〜1,800キロカロリーになる。
 また、三大栄養素のバランスを取ることも大切になる。たんぱく質、脂質、糖質が体の中に入ってエネルギーに変わるが、その割合が重要だ。脂質や糖質だけを食べたり、糖質を怖がって全然食べないのは良くない。
 各種のビタミンやカルシウム、鉄などのミネラルも必要な量を取る。厚生省は、1日に取る望ましい栄養量(栄養所要量)を年齢別に出している。この値を参考にするといい。
 食塩は合併症や高血圧を予防するためにも、1日10グラム以下に抑える。また、糖尿病の人は便秘をしやすいので、食物繊維は1日20グラム以上取りたい。
 糖尿病はインスリンの分泌が少なかったり、血糖値を正常に保つ機能が低下している病気なので、一度にたくさん食べてはいけない。1日に3食、またはそれに間食を含めて、規則正しい時間に食べることが大切。

 食事療法は、血糖値を正常に近づけ、合併症の予防と進行を抑える最も基本的な糖尿病治療法。自分にとって適正なエネルギーを各栄養素からバランス良く、規則正しい時間に取ることが最も大切になる。

●食品交換表利用

 実際の献立には、日本糖尿病協会発行の『糖尿病食事療法のための食品交換表』を利用するといい。そこでは、主にどんな栄養素が含まれているかによって、食品を6グループに分けている。また、計算しやすいように80キロカロリーを一単位として表示してある。
 例えば、ご飯は主に糖質を含むグループの食品で、55グラムが1単位、目安は小さい茶わん軽く半杯。また、豆腐は主にたんぱく質を含む食品で、100グラムが1単位、目安は3分の1丁となる。
 1日の適正エネルギーが1,200キロカロリーならば、たんぱく質が約20%、脂質が25〜30%、残りが糖分になるように、15単位の食品を取ればいい。
 この交換表を使って自分が何をどれくらい食べなくてはいけないかが分かったら、実際に食事療法を始める前に、1週間の食事の記録をつけてみる。そして、今までの食習慣が基準からどのくらい懸け離れているかを見直し修正する。
 献立表は前もって作り、材料も計画的に買うとよい。野菜や魚などの生鮮食料品は種類を豊富に取ろう。糖質は砂糖、はちみつ、ケーキなど蔗糖(しょとう)を含むものは避け、穀物、芋、果物から取る。脂質は、動物性と植物性を1対1の割合で取ることが望ましい。外食をした場合は、その日または次の日のうちにエネルギー収支を合わせるように心がける。
 これまで以上に食生活に気を配り、自分の適正な栄養量に見合った、いろいろな物を食べることが大切だ。